アホおやぢの「WSET Diploma の作り方」

何かの間違いで数年前に Diploma を取得しました。今は Candidate でもないのに Diploma について語ります。

D5(Fortified Wines)Theory

D5(Fortified) の試験は90分間の試験時間に、Tasting 3アイテムと Theory 3~4問(一部小問に分かれているものもあり)を解くというものです。
 
仮に Theory が Fail であっても、Tasting でそれなりの点数をとれていれば平均点合格での Pass を取ることができます。ただし、Theory で Fail Unclassified を喰らうと Tasting が満点でも自動的に Fail になりますので注意が必要です。
D5(Fortified)は Diploma 受験者ですら あまり飲みなれていない(そもそも嫌いな)人が多いので嫌でもなんでもしっかり Tasting の練習はしましょう。D5 の Tasting で Distinction を取った人の話では Still Wine の ANP+Conclusion がしっかりできていれば、酒精強化とはいえワインはワインなので 飲み慣れていなくても余裕で Pass は取れるはずとのことです。
 
旧カリキュラムでは、同じ問題数で65分だったので今の方がかなり時間に余裕ができたということができます。実際に受験した人の話を聞くと数分ですが時間が余ったという人が少なからずいるということも安心材料になるでしょうか?
 
問題は テキストを十分読み込み、アウトプットの練習をしていれば最低でも Pass はとれるようです。
 
具体的には、
1.6 Factor+1 が最終製品のスタイル・品質・価格に及ぼす影響をしっかりおさえておくこと。(これは WSET Diploma の いろはの「い」です)
2.各種 Production Method の説明と、その製法が最終製品のスタイル・品質・価格に及ぼす影響をしっかり押さえておくこと。(これは Tasting の Conclusion で Quality Assessment の代わりに訊かれることもあります)
3.Fortified の世界独特の用語の理解とその説明がちゃんとできるようになっておくこと。(WSET は Consejo Regulador、IVDP、IVBAM などの業界団体が大好きで、これは Specification にもちゃんと書いてあります。)
4.D2 で習った Marketing の 5P、SWOT などを使って ある市場のワインについて説明できること。
の4つが挙げられると思います。
 
上記の1,2、3は頻出問題らしいので必ずそれなりの点を取れるように eBook の読み込みとアウトプットの練習をしておいてください。上記の4.は 出題されたりされなかったりすることがあるようで出題された場合のために eBook の D2 のマーケティングフレームワークを読んで想定問題を作り答案を書き上げる練習が必要です。最悪でも 5P ないしは SWOT に基づいて何らかの形になるような答案を作ることができれば 不幸にしてこの問題が出題されてしまった場合についてはFail で逃げることができ、上記1,2、3で点数を稼いで あわよくば Theory Pass、無理でも Fail で Tasting と合わせ技での平均点合格を狙いましょう。
 
時間配分としては まず30分以内で Tasting を片付け、残りの60分で Theory を終了するのが望ましいと思われます。
 
Theory の問題の Command Verb はMarketing 関係の問題を除いては 主 Describe、Comment on、Explain が主体だそうでそれほどややこしい問題は出ないようです。
 
 
【参考】参考図書、ブログについては、CAG Part1:Theory 22ページ を参照ください。なお、アホおやぢはこれらを全く読んだことがないので内容についてはわかりかねます。