アホおやぢの「WSET Diploma の作り方」

何かの間違いで数年前に Diploma を取得しました。今は Candidate でもないのに Diploma について語ります。

D3(Wines of the World)概論

D3(Wines of the World)というのはいわゆる Still Wine のことです。
 
Tasting(25% of weighting)と Theory(25% of weighting)の 2つのパートから成り立っています。2つ合わせて 50%、つまり半分のウェイトを占めていることからもわかる通りかなりの勉強時間が必要です。
 
Tasting は 普通に勉強していれば 難なく Pass を取れますが、Theory は 修行者泣かせで この1科目で Pass をとるためにほとんどすべての人は 時間的、精神的、肉体的な限界に数カ月以上に渡り挑戦することになります。
 
D4(Sparkling Wines)、D5(Fortified Wines)は Theory が Fail でも Tasting の成績がそこそこ良ければ平均点合格での Pass、というありがたいルールが存在したのですが、D3 は、Tasting と Theory は それぞれ Pass以上を取らないと合格できません。Theory はそのあまりの壁の高さのために「ラスボス」「Devil’s Work」などと呼ばれ Diploma 修行者から恐れられています。
新カリキュラムでは 旧カリキュラムに比べて D3 Theory の問題も簡単になってはいるのですが、それでも高い壁であることには違いがありません。
 
 
試験は、2日間に渡ります(もちろん両日とも平日)。
 
1日目は
Theory
 11:00~13:00(4問のうちから3問選択)
 1時間の休憩をはさんで
 14:00~15:20(3問のうちから2問選択)
 
2日目は
Tasting
 10:30~12:00(6種類のワイン)
  1時間の休憩をはさんで
 13:00~15:30(6種類のワイン)
 
受験料は、
Theory 税込 55,550円、Tasting 税込 34,100円、合計 89,650円 !
一般的には、初めて D3 を受験するときには  Tasting はそれなりに準備ができていても Theory は準備ができていない(というより全く準備が追い付かないというべきでしょう)という人が多いので、とりあえず Tasting Pass 狙いの人がほとんどです。でも さすがは銭ゲバ腹黒サクソンWSET、D3を初めて受験するときは、Theory を受験するしないにかかわらず Theory + Tasting の受験料全額を支払わなければならないというルールを設定しています。
従って多くの人は、89,650円 を支払ったうえで、1日目の Theory は会場に行くことさえせず、2日目の Tasting のみ受験することになります。