アホおやぢの「WSET Diploma の作り方」

何かの間違いで数年前に Diploma を取得しました。今は Candidate でもないのに Diploma について語ります。

Theory 問題の取り組み方

Theory Guidelines と CAG の説明が済んだところで、Theory 問題の取り組み方をまとめてみました。
 
 
CAG の8ページにある問題を例にとって説明してみます。
 
Explain how grape growing and winemaking determine the style of the following wines:
b) Old Vine Barossa Valley Shiraz
(Each section carries equal weighting)
 
1.問題文の重要なところ(特に Command Verb)に下線を引いたり丸囲みをしたりしましょう
 
2. Answer Plan を書きましょう
Answer Plan というのは、答えるべき点を箇条書きにしていくドラフトのようなものです。Answer Plan に使う時間ですが、試験時間が60分しかない D2 では1問につき2~3分、1時間20分~2時間 ある D3 では1問につき5分くらいが適当だと思います。これを作った後で文章に落とし込んでいくわけですが、解答を書きながらもどんどん思い出してくるものなのでそれも付け加えて答案を作ります。Answer Plan の具体例は、CAG Part1 Theory の9ページに書いてあります。English native の人はこれを5分で書き上げるというのですから本当にすごいです。
 
3. Weighting にも下線を引きましょう
上記の例では、2問の配点は50:50 なのですが、問題によっては、a) 70% weighting, b) 30% weighting などとウエイトが異なっている場合があります。この例の場合は、当然 a) の答えの分量が b) の答えの分量の倍以上になるはずです。
 
4.時間管理をきっちりしましょう
例えば D3 を例にとると、大問1問あたりに使える時間は40分になります。
上記の例では、2問の配点に率は どちらも50% なので、それぞれに使える時間は 20分ずつになります。(Answer Plan を書く時間を入れるともう少し短くなります)40分を過ぎて解答が終わらない場合、その問題に留まるか、容赦なくやめて次へ進むかですが、後者を選ぶ方が圧倒的に多いように思います。最後の問題に手を付け終わって時間が余っていれば、尻切れトンボで終わった問題の続きを書くのがいいようです。
 
5.最初の文章は非常に大事です
採点する人は、一人で大量の受験生の答案を見ています。したがって最初の文章で「ちゃんとわかっていますよ!」ということをしっかり採点官にアピールする必要があります。新聞の「見出し」と同じで、一発目で採点官の目を引くようにしましょう。私は Essay 形式を多用していました。Introduction(導入部)を書いているうちに、文章構成が何となく見えてきたり、Answer Plan で書いたことの抜けを思い出したりしたりする効果がありました。
復習になりますが Essay 形式というのは、CAG の9~10ページに書かれています。CAGでは signpost の重要性についても掛かれています。signpost というのは、CAG 9ページの answer plan や このページのエントリーのように、小見出しをつけることです。これも 自分の頭を整理すると同時に採点官にこれから何を書こうかとするかを予告する効果があります。
 
 
D6 については、別のエントリーで説明します。