アホおやぢの「WSET Diploma の作り方」

何かの間違いで数年前に Diploma を取得しました。今は Candidate でもないのに Diploma について語ります。

アホおやぢってだれよ?

まずは、自己紹介から。
 
アホおやぢは 以前 神戸で貿易関係(ワインには全く関係ありません)の会社におり、よく外国人がミーティングのために攻めてきました。
ミーティングが終わると彼らをディナーへ連れて行くのですが、神戸に会社があるということもあり、ステーキハウスへ行く、というのが慣例になっていました。また彼らはなぜか例外なくワイン好きで、神戸ビーフと合わせてワインを飲むのも楽しみの一つにしていました。
お店へ入ると サービス担当の人がホストである私にワインリストを渡してくれるのですが、ワインに興味がなかったアホおやぢにはリストをみてもチンプンカンプンだったため(いまでもそうですが)それを外国人ゲストに渡して彼らが選んだものを飲む、というのが実情でした。
 
ところがある日「折角ワインを飲むいい機会なのにこれではもったいない」と感じ、ワインの勉強をするべく、2012年より アカデミーデュヴァン(AdV)へ通い始めたのでした。2012年に Step-I、続いて Step-II に通いました。ただし、ワインを飲むのがとっても好き!というレベルではなかったのでワインは毎週1回、授業のある時にしか飲んでいませんでした。
 
もともと勉強は嫌いではなかったのでワインの勉強はとても楽しく、勉強した証としてワインエキスパートに挑戦するため、Step-I,II に引き続いてJSA 受験再作講座を受講しました。。2013年に初めて WE を受験した時には筆記試験に丸々4カ月を費やしたこともあって、1次の筆記試験では 94%(110問中103問正解)の正解率で合格。(当時は CBT受験ではなく、2次試験と同じく当日試験会場に集まってペーパーテストを受けるという形でしたので自己採点をすれば成績が分かったのです)2次試験は、正解できたのはワイン4つのうち1つ、その他は2つのうち1つだけで、あえなく撃沈。(日本人 Diploma 解脱者の中で JSAの試験を一発合格しなかった人をアホおやぢは知りません。たぶんアホおやぢだけかも…)このころから Tasting は劣等生でした。翌年再受験したわけですが、その時は ワイン4つのうち4つ、その他は2つのうち1つ正解で見事に雪辱を晴らすことができました。
 
折角ワインの勉強をしたのだから他の資格も取ってしまえ!と勢いで CSW と WSET Advance Certificate(AC: 現 Level3)も受験しました。CSW というのは アメリカの Society of Wine Educators という団体が行っている試験で Certificate Specialist of Wine という資格です。(現在は日本では催行されていません)これは英語の試験で(ただし日本人は辞書持ち込み可)、80分で4択 100問の筆記試験(Tasting はなし)というものです。結果は 92問正解で、合格者は受験者12名(少なっ!)中2名でした。この試験のテキストを入手したのが2013年9月27日で、試験が10月20日でしたので 3週間の勉強時間で合格したことになります。これは JSA のWE の試験の勉強をしっかりしていたことによるところが大きいです。
 
また、WSET AC(現 Level3)は当時は今とルールが違っていて、AdV の Step-II を修了すれば、1日だけ行われる補講を受けることで Level3 の受験ができるというものでした。(それ以前に、2013年当時は AdV には現在のWSET Level3 講座そのものが存在していませんでした。)従って アホおやぢは WSET Level3 の講座を
オンライン、教室とも受講していません。(それ以前に 当時 AdV には WSET 資格対策講座そのものが存在していませんでした。)AC(現: Level3 英語) の試験は今と同じで Tasting が2アイテム、Theory が 4択50問+Short Answer でした。(ただし試験時間は105分)これも スタディパックを入手したのが9月28日、で試験が11月10日でしかも 上述の CSW の試験と準備期間がもろかぶりだったので 本当に大変でしたが当時の AC の Short Answer は今の Level3 と違って問題がとても易しくそのため、Tasting、Theory、Overall とも Distinction で合格することができました。
 
 
【おまけ】
アホおやぢのように 正規の 現 Level3 の授業を受けずに、AdV Step-II + 補講 だけで Level3 に合格した人を「Level3 裏口合格組」とアホおやぢは勝手に呼んでいるのですが、Diploma 解脱者の中に 裏口合格組はアホおやぢを含めて少なくとも3人はいます。
 
 
WSET AC の Distinction に気をよくした単細胞のアホおやぢは何のためらいもなく Diploma に申し込んでしまいました。以後3年半も掛かって Diploma 取得に至るわけです。(後述しますが、3年半もかかって合格する人は極めて珍しいです。)普通は3年以内にさっさと合格するか、ドロップアウトするかのどちらかです)
Diploma の成績の内訳は、
Overall Pass
Unit1 Course Work Assginment(現 D6)(論文)
 Pass with Merit
Unit1 Case Study(現 D2)(ワインビジネス)
 Pass(1回目 Fail、2回目 Fail)
Unit2(現 D1)(栽培・醸造
 Pass with Distinction
Unit3(現 D3)(スティルワイン)Tasting
 Pass(1回目 Fail)
Unit3(現 D3)(スティルワイン)Theory
 Pass(1回目 Fail Unclassified、2回目 Fail、3回目 Fail、4回目 Fail)
Unit4(現在は なし)(スピリッツ)
 Pass with Merit(Tasting Pass: Theory Pass w/Merit)
Unit5(現 D4)(スパークリングワイン)
 Pass(Tasting Fail: Theory Pass)
Unit6(現 D5)(酒精強化ワイン)
 Pass(Tasting Pass: Theory Fail)
 
★★★
 
さて、WSET Diploma の試験というのは「ワイン」の試験を「英語」で受験するものなので、アホおやぢのワインと英語についての実力などを述べたいと思います。
 
<ワイン>
他の解脱者の方のようにワインが好きで好きでたまらないどころかワインなしでも1年くらい平気で生きていける人なので Tasting 能力は推して知るべしです。今でも ブラインドで CS と PN を間違えます。ブショネもよくわかりません。
解脱者の多くは ワインコンテストのジャッジができるくらいの Tasting 能力は身につけているものですが、私は素人並です。
 
<英語>
学生時代から 「NHKラジオ英会話」を毎日聞き、アメリカの大学院に2年留学した後で外資系の会社に3年半ほど勤め、その後貿易商社に20年近くいたにもかかわらず、英語は得意ではありません。(speaking part がない TOEIC は 915 でした)日本人の解脱者は世界で100名ほどいるのですが、たぶん下から2分の1くらいのレベルかと思われます。解脱者の人は英語は言うに及ばず、それ以外の外国語(仏、伊、西など)にも堪能な人が少なからずいて本当にびっくりします。
 
 
【おまけ】
「解脱(げだつ)」(「解説(かいせつ)ではありません)
以前からブログで Diploma を取得することを冗談で「解脱する」と書いていたのですが、今ではかなり市民権を得ているようです。
 
さて近況ですが、3年ほど前から体調を崩し 医者から「お酒は控えるように」と言われたので 2019年、2020年は週1ペースでしかワインを含むお酒は飲んでいません。2021年は年央に割に大きな病気をしたため、4月初め以降半年以上お酒は飲んでいません。そのためこのままお酒なしの人生に突入するかもしれません。
 
 
かなり長くなりましたが、とりあえず自己紹介はここまでです。