アホおやぢの「WSET Diploma の作り方」

何かの間違いで数年前に Diploma を取得しました。今は Candidate でもないのに Diploma について語ります。

Enquiry と Feedback

このブログの読者は Level3 は受験されていると思われますので ご存じかとは思いますが、WSET には Euquiry と Feedback というシステムがあります。
 
Enquiry というのは 答案の再採点をしてもらうこと、Feedback というのは文字通り 答案に対するフィードバックをもらうことです。どちらも有料の追加オプションです。
試験結果に納得がいかないときは、Enquiry もしくは Feedback の申請ができます。Enquiryは全ての Grade で、Feedback は Fail もしくは Fail(Unclassified)の時のみ申請が可能です。
 
試験の結果は日本の場合は Caplan に届きます。それを受けて Caplan は各受験者に成績表を送付すると同時にメールで「本日成績表を発送しました」という旨のメールを送ってきます。(あるいは、先にメールで試験の結果を送ってきてから 後日紙の成績表が送られてくることもあります。)
そのメールに Enquiry/Feedback のリクエストフォームが添付されており、リクエストしたい受験者はそのフォームに記入後 WSET本部に直接送ります。
 
手数料は、
Enquiry only/Enquiry + Feedbackの順で、
D1 £100/£150
D2 £75/£120
D3 £65/£100(Theoryは1問、Tastingは1Flightごと)
D4 £65/£100
D5 £65/£100
D6 £100/£150
 
前述の通り WSET は基本的には公平を期すために同じ問題は同じ採点者が採点している「らしい」です。
Enquiry をリクエストすると、最初の採点者とは違う採点者が再採点をし、Grade(成績) が変わらないときはその旨がメールで送られてきます。Grade(成績)が変わった場合は、その旨がメールで送られてきたうえに 上記の手数料が全額戻ってきます。
 
アホおやぢは Unit1 CS で2回目の Fail をもらったときに Feedback のみリクエストしました(当時は Feedback だけのリクエストが可能でした)が、全部で3枚半の詳細なレポートが返ってきました。このうち1ページ半は全ての人に共通した
このシステムの概略の説明なのですが、残りの2ページは全て個人の答案に対する詳細な Feedback で、その次に受験した Unit1 CS の試験に大変役に立ちました。
 
Online をやっていると、 各 Unit に Feedback Test がもれなくついてきて答案をメールで送ると Feedback と得点が返されてきます。これはこれでかなり役に立つのですが、実際の試験の Feedback ははるかに詳細なので、ぜひ活用しましょう。極端な言い方をすれば、お金のある人は Feedback にガンガンお金を突っ込みましょう。特に、自信満々で解答したにもかかわらず、Fail を喰らってしまったときなどはEnquriry+Feedback をすると再採点で Pass になることもしばしばあるようです。Enquiry を申請して、Fail Unclassified から一発逆転 Merit になった人もいます。(最初の採点は何だったんだという疑問もわきますが。)
 
手数料が高いこと以外の唯一のデメリットは返ってくるのに時間がかかることです。
"Enquiries and feedbacks will be issued within 12 weeks of receipt by WSET Awards."
(出典: Specification Chapter12(30ページ))
 
例えば10月の D3 の試験の結果が分かるのが翌年1月でそこからリクエストをすると結果が返ってくるのが4月なので5月試験に向けて Feedback を参考にすることはできます。しかしながら、5月の D3 の結果が分かるのは8月で、それからリクエストをして返事が返ってくるのは11月、つまり10月の試験には間に合わないことになります。

Enquiry+Feedback のリクエストをするときには、上記の点をしっかり確認し、次の試験が終わってから Feedback が返ってきた、ということにならないように注意しましょう。